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ギフト百花の香典返し特集 ギフト百花の香典返し特集

香典返しのマナーは地域の慣習や
宗教により異なります。
香典をしていただいた方に、お礼を伝えるためマナーや豆知識をご用意しました。

香典返しとは?

香典返しとは?

香典返しがなんなのか、よく分からないというケースは多いと思います。比較的多く聞く言葉のようにも思いますが、実際はそんなに定着していなかったり、年齢などによっては分からなかったりすることも普通にあるかと思います。ただ、それ自体は何も恥ずかしいことではありません。日々の暮らしの中で実践していくことで覚えていけばOKな部分だったりもするわけです。なので、今回のこの記事の中で、細かく解説ができたら良いかとは考えているところです。

香典返しとは

香典返しというと、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。大体はお葬式などのときに相手に返すものだというイメージはついているはずです。もちろん、その認識で全く問題ないですね。ただ、香典返しと間違えられがちなものとして、会葬御礼があります。この2つの違いに関しても、かなり迷ってしまう部分でもあるでしょう。結論から言うと、それぞれの渡すタイミングが異なっているのが大きな特徴となっています。お葬式の当日に返していくのか、それとも後日配送などをして、相手に返していくのかなどでやり方が異なっているわけです。

香典返しの由来

では、香典返しにはどんな由来があるのでしょうか。香典返しのことを、より深く正確に理解していくためには、由来などの伝統的な部分から知っておくことが何よりも得策だったりします。特に日本人だと、何かを相手からもらったときに、それをそのままにしておくことが難しかったりします。申し訳なさからドキドキしてしまうこともあるでしょう。昔の日本では、人が亡くなったときに近所などの人が集まって手伝いをしたのですが、その時に食事を持ってきたりすることもありました。ただ、それはありがたいのですが、もらいっぱなしでは悪いと言うことから手伝ってくれた相手に返したりしていました。
今では、少し形が変わったりもしていますが、香典で渡した金額と同額相当のものを相手に返すとして根強く残っているわけですね。

マナー

では、香典返しのマナーとしてはどんなものがあるのでしょうか。
大体は同じかと思いますが、微妙に流れが違っている部分もあるかと思いますので、ここから詳しく見ていきたいと思っています。

仏教

葬式というと、仏教のイメージを持つ人が多くいるでしょう。いわゆる四十九日なども仏教からきていたりしますね。四十九日をすぎて無事に弔うことができれば魂などもとどまることができるので、それができた後での、香典返しという形になってくるわけです。なので、仏教の場合は日数が具体的に決まっているのは非常にわかりやすいと言えるでしょう。香典をもらったお礼をしっかりと込めつつ、相手に渡していくような形になっています。素晴らしいことですね。

キリスト教

キリスト教のスタイルでお葬式を行っている人もいるでしょう。キリスト教では他の教とは違って香典という言葉を使わなかったりもするわけなので、その辺りの違いをしっかりと認識しておくことが必要でしょう。微妙な言葉の違いだったりもするわけですが、その違いが後から大きな変化を生み出すことにも繋がってきます。また、登場人物なども宗教によって違うので、非常に興味深い部分もあるはずです。

神教

神教の場合は微妙に違っていて、50日が目安になります。それを過ぎるときてくださった方にお礼をしたりするわけですね。仏教などと比べると、割とキリのいい数字とも言えるかもしれません。

地域差

実は香典返しは、地域差によっても全然違ったりしますし、風習に変化があったりもしています。なので、その辺りのポイントをしっかりと押さえておくと、自分が引っ越しをした後なども、馴染んでいくことができるようになるでしょう。 具体的に見ていきたいと思います。

北海道

1つ目は、北海道ですね。北海道というと、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。美味しいお菓子や楽しいイベントを想像する人も多いと思います。ただ、なんと言っても特徴的なのが、寒さや雪ではないでしょうか。そのことから、頻繁に多くの人が集まることが難しいとされてきました。なので、北海道では、葬式や法要などをできるだけ同じタイミングで行うことが主流とされてきました。なので、他の地域では香典返しで期間が空くかもしれませんが、北海道の場合は期間を詰めて行うことが多くなっています。非常にユニークと言えるでしょう。

北関東

北関東の場合は、基本的に告別式などで受付が分かれているのが特徴です。過去に運動などが起こっていたことから、その名残で受付を変えています。冠婚葬祭などの金銭的な不負担をなくすことが目的となっているので、それに賛同した人たちは香典返しなどももらわないわけですね。家などに負担がかからないという意味では、コスパが良いと考えている人も多くいることでしょう。ただ、一部の地域ではあるので、それほど一般的なものではないと考えて問題ないでしょう。

まとめ

香典返しというと、多くの人がイメージするものはあるかと思いますが、宗教や地域によっても非常に幅広く違っているわけですね。深掘りしつついろいろ調べてみると、また面白い部分もいろいろ見えてくると言えるでしょう。

香典返しを贈る時期について

香典返しを贈る時期について

香典返しを、どのタイミングで贈っていけばいいのかについては割と迷ってしまうケースも多くあるように感じています。特に日本とかだと、適切なタイミングで贈れなければ失礼があったり、相手との関係が悪くなってしまうことも十分に考えられるはずです。そういった状況に関しては、なんとしても避けなければいけなかったりするところです。そこで今回の記事の中で、どんな時期にしていけばいいのかなどを詳しく深掘りしたいと考えるところです。サクッと短い時間で読める内容になっているかと思いますので、ぜひ目を通してもらえればありがたいと感じる限りですね。

49日明けにするのか?

まず最初に気になる疑問というか、どうすればいいか迷うところについては「49日明けにしていくのか」というところだと思います。多くの人が一般的な感覚で考えるとすれば、49日の後だと考えていいでしょう。ただ、問題なのはそれ以外のケースも十分にあることです。特に宗教上の事情などによってそれらの考え方などは大きく違ってくる部分でもありますので、いろいろと深く理解しておくことで新しい視点が見えてくるようにもなるはずです。基本的には例外的にその日に返したり、1ヶ月を目安に返していくケースもありますから、その辺りは完全にそれぞれの事情として捉える形で問題がないとは思っているところですね。また、49日というと、普通にその日が決まっていて、何か事情があるのか?と考える人もいるかもしれません。ただ、意外とその法要の時があまりにも忙しすぎたせいで、香典返しの準備をしていたら49日経っていたという説もあります。なので、意外と深い意味がなかったりもするわけですね。もちろん正確な真相はわからない部分でもあるわけですが。

着荷日について

基本的には、郵送で香典返しを贈っていくケースが割と多いとは思っていますが、そんな時でもその香典返しがいつごろ届くのかについては、しっかりと把握しておくようにしましょう。特に年末年始だったり、祝日が関係していた場合は、目的の日に届かないことも十分にありえます。昔は香典返しというと相手の家まで足を運んだりして届けていくのが一般的だったかと思います。ただ、今はそうではなくて、普通に業者に頼んでいくのが普通だったりするわけです。だからこそ、細かい部分に気を配りつつ、届けていく必要があるわけですね。ただ、多少過ぎてしまうことについてはそれほど大きな問題ではないとはされています。

香典返しをしないなら

いろいろ時期があるとは思いますが、ただ、香典返しをしない時についても普通に考えられたりはします。そこについても見ていきましょう。万が一、時期を意識し過ぎて贈ってしまっても困るわけですからね。 まず1つは、葬式のときに香典を断ったケースが考えられます。香典返しというのは、本来はお供物に対して返すものだと思います。なので当然ですが、香典がないのであれば香典返しだってしなくていいに決まっていますね。全く問題ないです。 また香典を寄付で返していくケースも考えられることです。この場合についても個人で返していく必要がなくなってくるので、その辺りも細かい部分まで注意することが大切です。

香典を法要の後にもらったケース

あとは、香典をもらう時期が少し遅くなってしまうことも考えられます。基本的には法要の時に香典をくださることがほとんどとは思いますが、場合によっては遅れてからもらうケースもあるでしょう。ただ、遅れてもらったからといって何もしないのは、それはそれで失礼にあたりますから、しっかりと返していくことが重要になります。注意すべき点としては、添える時のお手紙ですね。基本的には49日の時の香典返しの内容と同じになってしまうと、かなり相手にも失礼にあたってしまいます。なので、文章を変えつつ、被らないように、オリジナルのものが作れるようにしましょう。

遅れた場合

基本的に、香典返しを贈るのをサボった場合は、あまり良くないかもしれません。それはマナー違反とも言えると思いますし、かなり顰蹙を買うことにもつながってくるでしょう。ただ、意図的でなくてもちょっとした間違いで遅れてしまうことは十分にあり得ることです。そんなことを考え続けていても仕方なかったりしますね。だからこそ、大事なのはお詫びをしっかりと書いていくことです。遅れた申し訳なさと、品物を添えて、正確に贈ることができれば、それほど大きな問題にはならないと思いますので、迅速に対応していくようにしましょう。そうすれば、それほど相手に大きな負担がかからずに済むはずです。

宗教の違い

そして、法要から時間を明けてから香典返しをしていくのが一般的ではありますが、その日にちは宗教によっても微妙に違ったりしています。なので大切なのは、それぞれの正確な日にちを覚えておくことでしょう。

まとめ

時期については、かなり複雑で迷ってしまうこともあるはずです。ただ、綿密なリサーチができていれば、それほど大きく迷ってしまうこともないでしょう。 ぜひいろいろ生かしつつ進めていけるとベストだろうとは感じているところです。

香典返しの相場・金額の目安について

香典返しの相場・金額の目安について

香典をもらったものの、どのくらいの金額感で相手に返していけばいいのかについては分からなくなる人も多くいるでしょう。そもそも法要自体がそれほど数多くあるものではなかったりしますから、分からないのが普通だったりもしますし、それほど焦ったりするものでもないのかもしれません。ただ、しっかりと正確な金額を把握しておくことで安心感もありますし、相手に対して失礼のない状況を作ることにもつながってくるはずです。そのような環境を用意しておくことで、しっかりと香典返しに関する安心感も手に入れることができるでしょう。今回の記事の中で、さらに細かく見ていきたいとは思っているところですね。

半返し

まず、香典返しの基本原則としては「半返し」になります。聞いたことのある人はいるでしょうか?たぶん普段の実生活の中でもほとんど聞き馴染みのない言葉のようには思えますし、感じているところです。ただ、意味についてはいたってシンプルで、いわゆる「半分くらいの金額のものを返す」ということになっています。たとえば、大まかな香典返しの相場が5000円〜10000円くらいと言われていますから、大まかにその半分くらいの金額で返していければ全然OKといえるわけですね。なぜ半分くらいかというと、法要の時に使った金額があるかと思いますが、その時の余った金額が大体香典全体の半分くらいになったからだといわれています。そういった割と古い歴史があることについては理解しておいた方がいいかもしれませんね。

地域によるもの

また、反返しについては地域によって微妙に違ったりしますから、その辺りはざっくりと覚えておくといいかもしれませんね。それほど細かく分かれているわけではないのですが、主に「関東・関西」での違いがあったりしています。関東では半返しが主流ですが、関西では1/3くらいの金額になることがあります。関西の方が安くなっているわけですね。

お供物の場合

また、香典以外のも花などをもらうケースがあるかと思います。そんな時の金額も割と気になってしまうはずです。ただ、基本的な考え方としては同じです。全体の金額の半分くらいを返していければ特に違和感はなくなるはずです。それほど難しく考えなくてもOKだといえます。

当日返し

また香典返しを当日に行うケースもあるはずです。先ほどまでのケースだと金額に合わせて返していく形になったかと思うのですが、当日だと、どれくらいの金額が集まるのかが予想できなかったりしますよね。そこで大事になってくるのが一定の金額を用意しておくことです。大体は2〜3000円くらいのものを用意しておくといいでしょう。ただ、当日に割と多めの香典を持ってくるケースもあるかと思います。その場合に安い金額で返してしまうのは失礼にあたりますよね。だからこそ、その場合は後日追加で香典返しをしていくのがベストです。当日に渡した香典との差額分をあげるとベストでしょう。

高額な場合

場合によっては、かなり高い金額の香典をもらうこともあるはずです。人それぞれ収入面などの懐事情は違うので、かなりのお金持ちに合わせてしまうと、自分が苦しくなってしまうケースもあります。ただ、高額な場合はお返しを期待しているよりも今後に役立ててほしいという思いが込められているケースがあります。なので、自分が必要以上に無理してまで返していく必要はないでしょう。1/3か、それよりも少なくてもそんなに大きな問題はありません。 また、おすすめなのがカタログタイプの本を渡すのですね。今だと結婚式でも割と主流になっていると思いますが、かなり便利だったりしますし、自分の欲しいものを選んでいくことができます。そうすれば金額ではなく好みにシフトすることができるので、香典をもらった側も気兼ねなく過ごすことができるはずだからです。

0円で済む場合

ちなみに、香典返しが0円で済んでしまう場合があります。基本的には香典を返すのがマナーですが、状況などによっては返さなくなることも十分に考えられるからですね。たとえば、大黒柱がなくなったときなどは返す必要がなかったりします。おそらく経済的な負担の大きさなども鍵になってくるからでしょう。また、子供が成人していない場合も返さなくても良いとされています。その辺りは、家の事情などによっても大きく変わってくるかと思いますので、しっかりとリサーチをしてどんな対応をしていけばいいのかを深く考えていくようにしましょう。

まとめ

法事に関してのマナーはもちろんですが、その金額についても、相手への印象を大きく左右することになります。特に深い関係であれば、間違った金額を渡してしまうことで相手への関係が終わったり、今後の付き合いが終わってしまうことも、全然想定できることでもあるわけです。そうならないためにも、あらかじめしっかりと勉強をしつつ相違がないように心がけていきましょう。かなり好印象で過ごすことができるようになってくるはずです。ぜひ、できる部分から実践してみてくださいね。

香典返しのご挨拶状・お礼状について

香典返しのご挨拶状・お礼状について

香典をもらったものの、そのままにしておくことなんてできませんよね。当然ではありますが、しっかりとお礼を返さなければいけないし、それ相応の感謝を込めて相手に伝えなければいけません。そのときに用いていくべきなのが挨拶状やお礼状だったりしますね。ただ、割とかしこまった文章だったりもするわけなので、書き方が難しかったりしますし、間違えると失礼に当たってしまうケースもあります。そこで今回はどんな点に気をつければいいのかを解説したいと思います。割とサクッと短い時間で読める内容になっているかと思いますので、見てみてくださいね。

送るタイミング

まず大事になってくるのが送るタイミングかと思います。もちろんお礼状を送るかどうかが1番問題にはなるので、しっかりと送っていればそれほど大きな問題にはならなかったりもします。ただ、やっぱり細かい点を見ている人も多くいるかと思いますので、その辺りは細心の注意を払いつつ進めていかなければいけません。 ただ、送るタイミングについても宗教的なものでかなり変わってきたりしますので、そこはかなり気を配っていく必要があるでしょう。自分の宗教に当てはまるものを見ておけば問題ないかと思いますので、ぜひ確認してみてくださいね。

仏式

まず、多くの人がお葬式のスタイルとして行っているのが、この「仏式」かと思います。仏壇ということばが定着しているくらいでかなり一般的かと言えるでしょう。仏式ではある程度の日程が経った後に「四十九日」の法要が行われるかと思います。基本的にはこの後にお礼状を送る形で問題ないです。もちろん、ご挨拶状だけを送ると失礼に当たる可能性がありますので、十分に注意しましょう。お礼状はもちろんですが、それに加えて香典返しなども用意しておくことが必要になります。十分にセッティングしておくと、相手を喜ばせることにも繋がってくるでしょう。

神式

四十九日がよくあるワードになるかもしれませんが、神式の場合は少し違くて「50日祭」というのが行われます。祭りという言葉からも、死があまり悪いものではないような感じを受けることができるでしょう。 微妙に日数が変わっているので、その辺りも正確に把握できるようにすると、かなり好感度が上がってくるようには思っているところです。もちろん好感度が全てではないですが、大事な儀式なのでかなり重要視した方がいいです。

キリスト教式

キリスト教に関しても微妙に言葉のニュアンスが違っていて「昇天記念日」というものが定められています。なので、その日が終わった後に送っていくようにしましょう。キリスト教というと海外のイメージが強いので、方式が違うのかと迷うかもしれませんが、基本的には他の宗教と同じ形で進めてしまって特には問題ないです。安心して進めていくようにしましょう。

当日返しの場合は?

ここまでは、ある程度日数が経った後での状況について書きました。ただ、香典返しについてはその地域の状況などによって当日に返すケースもあると思います。そんな時はどうすればいいのでしょうか? 結論からいうと、当日返しの場合もお礼状は添えておくようにしましょう。返礼品と一緒に渡す形で問題ないです。方式に関係なく、お礼状は必ず渡すと覚えておくと、割とわかりやすいと思いますし、スムーズに進められることだと思います。そんな感じでやっていくといいでしょう。

具体的な書き方

では、具体的なご挨拶状の書き方についてはどんな感じがベストなのでしょうか。 もう少し詳しくみつつ、深掘りしたいと思っています。

仏式

まずは仏式についてですね。これは、基本的なお手紙のフォーマットに合わせておけばそれほど大きな混乱はないでしょう。「拝啓から始まり、敬具でしめる」それは基本的な流れですね。 あとは、四十九日がどのタイミングで終了したのかについても、知らせていく必要があります。なので〜月〜日というように、具体的な日にちを入れつつ分かりやすくしていくようにしましょう。 最後に書くべきなのが「喪主」の名前ですね。誰から来たものなのかが分からなければ相手も混乱してしまうことに繋がりますから、分かりやすい文字で書いておくようにしましょう。

神式

神式についても、基本的な流れとしては仏式と同じように書いていく形で問題ありません。ただ、注意点としては「50日祭」になるわけなので、四十九日などというように間違えて書かないように注意しましょう。

キリスト教式

キリスト教に関しては、名前の部分でかなり大きく変化させていくものがあります。洗礼名や俗名などが関わってくるケースもありますので、その表記などは十分に注意しておくといいでしょう。他の書き方についても、手紙を書いた日にちを入れつつ表記しておけば特に大きな問題はないので、大丈夫です。

まとめ

挨拶状についてはかなりかしこまった部分も大きいので、困ることは普通にあるかと思います。ただ、宗教によってそれほど大きな違いもなかったりしますから、あまり心配はいらないでしょう。 それよりも出し忘れの内容に注意しておくと、かなり他の人ともいい関係が作れてくるはずです。実践してみてくださいね。

香典返しの掛け紙(のし紙)・表書きについて

香典返しの掛け紙(のし紙)・表書きについて

香典返しの掛け紙をどうやって書けばいいのか迷う人はかなり多いと思います。いろいろと馴染みのあるものかとは思いますが、いざ書くとなると難しいポイントも数多くあるはずです。そこで、どんな風な紙を選べばいいか、そしてどのように書いていくのがベストなのかについて、詳しくみていけたらと思っているところです。

のしって?

まず、のしがなんなのかについてみていきたいと思います。割と年配の人とかだと、ある程度多くの葬式に参加しているとは思いますので、ざっくりとは理解していると思います。昔は縁起物を一緒につけながらわたしていくのが一般的でした。ただ、今はそのようなやり方で相手に渡していないのです。具体的には印刷した紙を貼って香典返しを渡しています。形がいろいろと変化してきたものなので、その辺りは非常に長い歴史があるわけですね。

掛け紙とのし紙の違い

掛け紙とのし紙はなんとなく響きも似ていますから、どこがどう違うのか知りたいと感じる人もいるでしょう。具体的にはそれほど大きな違いがあるわけではないのですが、「のし」が存在するかどうかで判断するのがいいです。仏事の時にはどちらを使うとかも決まっていますから、その辺りの兼ね合いなどもしっかりと理解しておくといいでしょう。それぞれ向いているものと向いていないものがありますから、しっかりと注意しておく必要があるわけです。

掛け紙の選び方

では、掛け紙をどのようにチョイスしていけばいいのでしょうか。もちろん、そんなに大きな違いはないので、あまり神経質になる必要はないですが、細かい違いについては、絶対に知っておいた方がいいです。その辺りもみていくようにしましょう。

水引の色

1番注意すべきなのが、水引の色ですね。いわゆる真ん中に通っている横の線になるわけですが、これが地域によって全然違う色になっているわけです。関西や西日本などだと色が黄色と白だったりします。白黒のものが一般的かと思いますが、必ずしもそうとも限らないので注意するようにしましょう。また、結び切りががっちりとしてることにも気づいた人は多いと思います。これは葬式のような暗いことが2度と起こらないようにという願いが込められていてほどけないようになっているのですね。

書き方

では、次に掛け紙にどんなことを書いていけばいいのかをみていきたいと思います。割と広く一般的になっているのが、仏式のものかと思いますが、それぞれ微妙に違いがあったりしますので、注意深く観察するようにしていきましょう。

仏式

仏式の場合は「志」という言葉が書かれることが一般的です。香典返しは物だけで渡すと印象が悪いですよね。そこで「気持ちが込められています」ということを相手に伝えていくわけですが、その意味合いが「志」となっているのです。また、四十九日が無事に終わったという感謝を伝える意味合いも含まれているわけですね。

墨の色

墨の色については、時期によって変わってくるので、ここは割と複雑なポイントになってくるかと思います。キーポイントになるのが「四十九日」になります。香典返しの墨については、四十九日の前であれば薄墨を使いますし、それ以降であれば濃い墨を使っていくわけです。なのでタイミングや日にちを正確に把握しておくことが大事になってくるでしょう。間違えてもそれほど大きなことにはならないと思いますが、気を配ることが非常に重要です。

他の宗教

神式やキリスト教式だと、書いてある文字が違っていることがあります。面書きに「志」と書いてあるポイントは変化ないですがそれに加えて「偲草」と書いてあることがあります。また30日や1ヶ月などのタイミングで香典返しをしたりして、微妙にタイミングが違うこともあるのです。少し複雑かもしれませんが、しっかりと相手方の宗教を理解しておけばそれほど難しく感じることもないはずです。

志の下の名前

基本的には名前の位置については紙の縦ラインがしっかりと統一できるようにしていきましょう。具体的にいうと、上の部分に「志」と記されているかと思いますが、その下に水引がきているはずです。さらにその下に「名前」を書いていくようにします。基本的には相手の名字だけを書くケースもありますし、苗字に「〜家」という形でプラスして書くこともあります。また、フルネームを書くこともありますので、この辺りは非常にバリエーション豊かだといえるはずです。

まとめ

のし紙については、それほど重要ではないと感じる人もいるかもしれません。ただ、実際は香典返しの上に貼る物でとても目立つ物ですし、重要な物だとも気づけるはずです。だからこそ、しっかりと気合をいれて、書いていくことが重要になるわけです。特に相手方の名前などは間違えないように書いてくようにしましょう。もし間違えてしまえば、非常に失礼にもあたるわけですからね。あまり機会が多くあるわけでもないので、今回の記事を参考にしつつ、どうやってのし紙を書けばいいのかを研究してみてください。きっと、何か新しい発見があるのではないかと感じています。

香典返しに適した品物と適さない品物について

香典返しに適した品物と適さない品物について

香典返しでは、何を贈ってもいいと考えている人は多くいると思います。実際に、それほど大きく外れたものでなければ、何を贈っても割とOKだったりはします。ただそんな中で贈るのがタブーとされているものもあるのが事実です。それを相手に贈ってしまえば、かなり失礼に当たりますよね。そこでどういったものがベストなのか、そしてどういったものを贈ってしまうと良くないのかを実際に見ていきたいと思っています。

適したものについて

まずは適したものについてですね。基本的には幅広く贈って問題なかったりはしますが、その中でも人気だったり好かれやすいものは存在したりします。なので、とりあえずはその種類のものを押さえておけばそれほど大きな問題はないですし、これをきっかけにして、新しい人間関係を開いていくことにもつながってくるはずです。なので、割と意識しておいた方がいいポイントとも言えるでしょう。

人気だけで選ばない

香典返しの中でもある程度人気なものは存在したりします。特にその中でも一般的なのが「お茶やお菓子」「タオル」などですね。ただ、これらは割と定番だったりするので、多くの人がもらい飽きている可能性があります。うちにたくさんありすぎて困っているケースもあるのです。また、世界の仕方もいろいろなものがありますから、本当にその人たちが必要としているかどうかもわからなかったりします。相手の好みにあっていないものを渡せば迷惑になる可能性もありまうから、十分に注意した方がいいでしょう。

カタログがいい

適したものとしておすすめなのは、「カタログ」になります。香典返しをする側としては「しっかりと品物を決めた方がいいのでは?」と感じるかもしれません。ただ、決してそんなことはないです。むしろいらないものをもらうくらいであれば、自分の好きなものを考えられた方がいいわけです。そして、お肉などがほしいと思っても、実際は香典返しでもらうことはかなりハードルが高かったりもします。そんな中で、カタログであれば抵抗がないのも非常に大きい部分と言えるでしょう。

香典返しの例

香典返しの品を選ぶ時に意識しておきたいのが、「不祝儀をずっとそのままにしない」という意識です。葬儀などについては、基本的には良いことではないわけなので、なるべく早く負えたい部分もあるわけです。なので、香典返しについても、なくなって形を残さないものが理想なのです。イメージしやすいのは、「食品」でしょう。海苔やジュースなどが良くあり、割と一般的だったりします。ただ、食品について何よりも注意すべきなのが「消費期限」ですね。これがあまりにも近すぎた場合、消費するのが大変だったり、場合によっては腐らせてしまうこともあります。それは非常に縁起が悪いこととも言えるでしょう。だからこそ、余裕を持って食べられるものを選ぶようにしましょう。

適さないもの

では反対に、香典返しとして適さないものにはどんなものがあるのでしょうか?割と香典返しに限らず贈り物として適さないものもあるかと思うので、そこをイメージすると割と楽だとは思っています。細かく見ていきたいと思います。

商品券や金券

基本的には、商品券などは避けるようにしましょう。理由としては「金額がわかってしまうこと」にあります。金額がわかること自体はそんなに悪いことではないと思うかもしれませんが、人によっては不快感を持つケースもあります。とにかく多くの人が満足して無難にやっていくことも大事だったりしますから、そういう意味だと金券などはできるだけ避けた方がいいわけです。「商品券や金券だと、自分で選べるから」という理由があるかもしれませんが、その考えであれば上記でも挙げたような「カタログ」にしておくのが、割とベストな選択肢だったりはします。注意しましょう。

高額商品

金額については、大体香典の3分の1くらいに設定しておくといいと思います。あまりに金額が大きいものを渡すと相手からも「マナーを知らないの?」と感じられてしまうこともあるでしょう。注意していくべきだと言えます。

3000円で適したもの

3000円だと、割と日用品などでもありがちな金額なので選びやすいことでしょう。選ぶ時に意識すべきなのが「良質なものを贈る」という意識です。たとえば、タオルを購入する時にいいものを買う人はなかなかいないでしょう。だからこそ、香典返しで高額なものをプレゼントすると、相手に喜んでもらいやすいはずです。

5000円で適したもの

5000円についてはカタログギフトがおすすめではありますが、カタログギフトは割と若い人に人気な部分も大きいでしょう。もし高齢の人の場合は、なかなか使いこなせない場合があります。基本的に高齢の方の場合はお茶がおすすめだったりします。各地のお茶の詰め合わせなどがあれば、かなり喜んでもらえることでしょう。

まとめ

香典返しはいろいろと迷ってしまうと思いますが、大体のルールさえ覚えてしまえばそれほど難しいものでもなかったりします。ある程度の定石を今回の記事で把握しつつ、場合によっては自分でアレンジしてプレゼントしていくことがベストでしょう。

即日返し(当日返し)について

即日返し(当日返し)について

香典の即日返しを考えている人は割と多くいるんじゃないかと思います。後からいろいろ考えるのも大変だったりしますから、香典返しも含めてその日のうちに解決できれば、かなり気持ちも楽になると思いますよね。もちろんそういったメリットもありますが、即日返しに関してはメリットもデメリットもあるのが事実です。どこでこの記事ではそんな即日返しの具体的な性質などについて、細かく深掘りができたらと考えているところです。この記事を読むことで、かなりすっきりとした気持ちで解決できるでしょう。

本来は

今回のコラムでは「即日返し」で挙げています。ただ、これは最近になってようやく出てきたような内容にはなっています。もちろん、言葉としては昔からあったかと思いますが、本来は四十九日の後に香典を返すことになっています。

後返し

では、なぜ後から返すのが一般的なのでしょうか。これは香典返しの中にしっかりと意味が込められているのが大きいのです。まず香典返しには「四十九日を終えることができました」という報告が込められています。なので、法要がすべて終わり次第渡すのが普通なのです。即日に返してしまうと、本来の香典返しとしての意味があまり機能しなくなってしまいますね。そういったことを考えると、即日返しは意味にはそぐわない形になってしまうので、少し違うわけです。

即日返し

では、なぜ最近になって即日返しが定着してきたのでしょうか。これには最近のライフスタイルに応じた、深い理由があったりします。というのも、昔は葬儀に参加する人が近所に住んでいたり、割と近い距離感のことが多かったのです。なので、四十九日の後の法要にも参加してもらうことができましたので、その際に香典返しを渡すことができたわけですね。これで解決できたわけです。ただ、今の場合は遠方から足を運ぶこともありますし、四十九日の法要にも同様に参加できる人は少なかったりします。そういった事情を考慮した時にその日に返してしまった方が効率がいいと考えたわけです。これが段々と広まっていって今に至っている状況なわけですね。

当日返しの特徴

では、当日返しにはどんなメリットがあるのでしょうか。後からできて広がったということはそれなりのメリットが存在するということでしょう。順番に見ていくこととしましょう。

手間がかからない

まずは手間がかからないのは大きいです。当日返しの場合は、たとえば香典の金額などもわからないので、それを言い訳にして、ほとんどの人に同じ商品を贈る形で問題がなかったりします。特に失礼にあたる可能性も少ないでしょう。その一方で、後から返すとなると大変です。香典の金額も違うでしょうから、1人ひとりにあった価格帯のものを用意しなければいけません。これは非常に労力がかかることです。また、直接宅配便などで送らなければいけない場合もあります。かなり大変ですね。当日返しと後返しでは、かかるリソースが全然違っているわけなのです。

贈りわけができない

もちろん、当日返しが全ていいわけではないです。当日返しのデメリットとしては、商品を人に合わせて分けることができない部分があります。たとえば、高額の香典を渡してくる人もいれば、そこまで高額ではないケースもあるでしょう。その時に、相手がどれくらいの香典を渡してくるかは事前に予測できないので、一定の商品しか用意しておくことができないでしょう。ただ、高額の香典をくれた人からすれば「この程度の商品?」と不満が募ってしまうことにもなってしまいます。そのため、後から追加で香典を贈ることにもなるでしょう。それだったらば、最初から後返しの方がいいケースもあるでしょう。非常に難しいポイントともとれるわけです。

後返しの場合は

では後返しの特徴としてはどんなことがあるのでしょうか。当日返しが広まってきたとはいえ、昔ながらの後返しにも非常に多くの魅力が詰まっているのは言うまでもありません。そこで後返しの特徴をここからは分析したいと思います。

相手に合わせられる

まず1番いいのは、相手に合わせられることですね。四十九日の法要までに選べばいいわけなので、非常に日程的にも余裕があって良いのは言うまでもないでしょう。人それぞれ思い入れのある商品なども存在すると思いますから、それをプレゼントできれば、かなり相手も喜んでくれるはずです。 また、先ほども書いたように、後返し自体が昔ながらの伝統的な方法でもあります。だからこそ、特に年配の人とかであれば、かなり良い印象を与えることにもつながってくるわけですね。誰に対しても失礼でなく、相手に合った方法を選んでいくのであれば後返しにしておいた方がかなりプラスになってきます。

葬儀後の仕事が増える

デメリットとしては葬儀の後の仕事が増えてしまうことが挙げられます。やっぱり亡くなった方の遺族としては、悲しみに暮れている部分も非常に多くあるでしょう。そんな中で、1人ひとりにあった香典返しを考える余裕なんてないかもしれません。忙しい中で香典返しの作業まで自分がやっていけるのかは、考えた方がいいでしょう。

まとめ

即日返しについてもいろんなメリットや特徴があります。それぞれの特徴を考えつつ、自分で判断できるといいでしょう。

会社や職場への香典返しについて

会社や職場への香典返しについて

会社や職場の香典返しの方法をどうすればいいのかに頭を悩ませるケースはかなり多くあるかと思います。特に自分が毎日通う場所でもありますし、職場の人間関係が悪くなれば仕事に悪影響が出る可能性もあります。そんなことからも、かなり気を使わなければいけないのは間違いないことでしょう。そこで、香典返しのポイントなどを一緒に考えつつ、この記事の中で深掘りしていきたいと思っています。

慶弔見舞金について

まずは慶弔見舞金から香典が出た場合ですね。割と職場からはこのパターンで渡されることが多いのではないかと思います。その場合には、基本的にはお返しをする必要はありません。「え、お返しをしなくて大丈夫なの?」「少し不安なんだけど」と感じている人もいることでしょう。返さないのは割と抵抗感もあるものですよね。ただ、この慶弔見舞金は福利厚生からでていたりするものなので、返す必要がないわけです。なので、それほど大きく心配する必要はないでしょう。

社員一同などであったら?

では、社員一同という形で渡された時にはどうすればいいのでしょうか?基本的には一番理想なのは1人ひとりに丁寧に返していくのがベストとは言われています。ただ、状況によっては全員に個別で渡すのは難しかったりします。社員が多ければ、そんなことはできるはずがないでしょう。そこで大事になってくるのが大まかな金額を出していくことです。社員からもらった香典の金額を人数分で考えれば大体の1人分のお返しが出てくるはずです。そうしたらそれに見合ったものを返していくようにしましょう。職場などにはコーヒーやお茶類などが用意されていることもありますから、そういったみんなが飲めるものなどがおすすめです。

上司や同僚

基本的には、葬式などに来てくださった他の人と同じように、香典返しをしていく形で全く問題ありません。ただ、上下関係の大きな職場や礼儀が必要であれば、直接返していくことも検討するかもしれません。 その際には十分に注意しつつ渡していくことが重要になります。というのも、というのも職場の中に香典を用意した人とそうでない人が混ざっている可能性があるからです。気にしない人もいるかもしれませんが、他の人が香典返しをもらっているのを見て不快に感じる人もいるでしょう。だからこそ、他の人に合わないタイミングで渡すようにしましょう。別室で渡すのもいいですし、出勤前とかのタイミングで呼び出して渡すのもいいでしょう。1番おすすめなのは郵送をしてしまうことですね。 相手が香典を持ち帰る必要がなくなりますし、自分も渡す手間が省けるので非常に便利でしょう。

社長

社長から気持ちということでもらうケースもあるはずです。かなり目上の人になりますから、慎重な対応が必要になることは言うまでもないでしょう。そして社長に香典返しをする時に覚えておきたいのは、「経費から出ているか?」という話です。もし経費から出ているのであれば計上の仕方などもかわってくることでしょう。この辺りは社内の担当者の人にしっかりと確認しておくのがベストです。

取引先

取引先の方についても、他の人と同じように香典返しをする形で問題ありません。注目しておくべきなのが、本人が弔問にきたのか。ということです。特に代わりに他の人が来たりするケースもあるため、香典返しの名前を書く時に間違えて書いてしまうこともあります。これは非常に失礼に当たるでしょう。そうならないためにも、誰が弔問にきたのかをチェックして、確実な名前を書くようにする必要があります。直接相手先の会社に行くのが良いですが、距離的に難しそうであれば、郵送でも問題ないでしょう。

挨拶もしよう

基本的には。忌引後にはしっかりと挨拶をしていけるとベストです。休みをもらったことで、仕事に穴を開けてしまった部分もあるでしょう。もちろん、そこに対して責める人はいないとは思いますが、もしかしたら不快に感じている人もいるかもしれません。そのようなことがないように、しっかりとお礼を伝えていくようにしましょう。 また、香典をもらったことに関してもお礼を言っていけるといいですね。多くの人がお金を用意して準備してくれたものなので、伝えていくことは非常に重要になってきます。 業種によっては、仕事が始まってしまうと他の人とゆっくり話せないケースもあるはずです。そうならないためにも、忌引後はできるだけ早く出社するように心がけていきましょう。

要らないと言われた場合

場合によっては、香典返しはいらないと言われるケースもあるかもしれません。親切な感じもしなくもないですが、実際に言われると自分がどう対応すればいいのかもわからなくなってしまいますね。結構困るケースはあるかと思います。ただ、その場合は電話や手紙などでお礼をいう形で問題ないです。何もしないよりかは、相手のことを思った行動を心がけていくようにしましょう。

まとめ

職場や会社などは、かなりマナーなどが細かくなってくる部分もあると思います。ただ、きちんとした対応ができれば、職場での好感度を上げることもできるでしょう。今回の記事を参考にしてみてくださいね。

兄弟姉妹や身内へのマナーについて

兄弟姉妹や身内へのマナーについて

香典返しと言うと、他人に対するものというイメージを持つ人も多いかもしれません。ただ、実際はそんなことばかりではなかったりもしますね。いろんな忖度とかもあると思いますし、わからないことも数多くあるとは思います。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉の通り、兄弟や身内だからと言って邪険に扱って良いものでもなかったりするわけです。そこで今回の記事の中で、具体的にどんなマナーが必要になるのかやどんな点に気をつければ良いのかを考えていきたいと思います。おそらく短い時間で簡単に読めるかと思っています。冠婚葬祭は非常に重要なジャンルとなっていますから、ぜひ一読してみてくださいね。

香典返しが必要か

まずは、香典返しが必要なのかは気になるでしょう。もしかしたらそもそも必要でない場合もあるかもしれません。これについては結論から言うと「必要な可能性が高い」ことになります。基本的には他の人にするのと同じように親族にも行っていくようにしましょう。親族だから関係ないと感じるケースもあるかもしれません。ただ、実際はそんなことはないです。今後1番の付き合いが出てくるのが「身内」なわけなので、そこの関係をしっかりと作っておくことは欠かせないでしょう。ただ、もしかすると地域などの風中によってやり方が違う場合もあるはずです。なので自分の地域がどんなやり方で行っているのかについては、しっかりとチェックするようにしましょう。家族の中でもどんな風に香典返しを行っていくのかをじっくりと話し合っておくのがおすすめです。1人で考えるよりも、複数人で考えて行ったほうがより良いものができるようになるのは言うまでもないでしょう。

大体の金額

そして、香典返しに関してはどれくらいの金額で渡していけるといいのでしょうか。具体的には半返しが原則になります。他の人にも同じような形で返しているかと思いますが、親族にもそれくらいの価格帯で返していけば問題ありません。また、場合によっては当日返しをすることもあるでしょう。ただ、当日返しをしているのであれば、半返しだと料金的におかしくなってしまうこともあるはずです。そうならないためにも、当日返しの分の金額を引いた上で、商品を選ぶようにしましょう。そうすればほとんどマイナスにならないはずです。最近のおすすめはカタログギフトになっていますから、これを使いつつ香典返しをしていけると非常にべすとでしょう。

高額のケース

大体の場合は、香典返しの金額が3〜5万円くらいの範疇になっているかと思います。ただ、場合によってはそれ以上の金額になることもあるでしょう。10万円くらい渡してくる人もいると思うわけですね。原則は半返しですが、10万円ともなると3〜5万円くらいの価格帯になってしまう危険もあります。さすがにそれだけ大きな金額を払っていくのは香典を渡した側としても厳しいでしょう。ですので、無理のない程度の金額で返していくことが大切です。 重要なのはそのものの金額よりも、しっかりと「ありがとう」の気持ちを相手に伝えていくことです。高額な香典の人はそれほどお返しを気にしていない可能性も高いはずです。

親族ルールの例外

先ほどは、親族でもお返しをしていくのが重要だと書きました。ただ、必ずしもそうではない可能性もあるはずです。というのも「親族内でのこれまでの慣習」が存在しているケースがあるからです。他とは違った、親族ならではのルールとかですね。その中で「親族同士では香典をわたさない」ということが設定してあるケースもあるかもしれません。そうであれば、香典を渡すのは間違いということになりますね。公になっているマナーもあるかと思いますが、それとは別に親族のルールもあると思いますので、この辺りは入念に確認をしていくように心がけましょう。

弔電などのお返し

基本的には弔電に関しては、お返しをする必要はないとされています。かなり気持ちのこもった文章をもらうことにもなるかと思うので、何かしらしたくなることでしょう。そういう人は手紙などで渡していくとかなりいいと思います。そして、御供物や花束が届いた場合には、こちらも香典と同じように半分くらいの価格帯で返していけるとベストです。それほど難しく考えていく必要はありませんから、リラックスしつつ品物選びをできるようにしてみてくださいね。低価格でも質の良いものもありますから、それを選んでいけるとかなりいいはずです。

まとめ

親戚であっても基本的なルールとしてはそんなに変わらないので、気をつかわなくてもいいのは楽でしょう。ただ、例外的なものもあるわけなので、その辺りは自分で注意していくことが大事でしょう。香典返しは品物よりも気持ちが重要だったりしますね。物よりも手紙で熱い思いを聞いた時の方が嬉しく感じる人もいるはずです。だからこそ、その人に合ったものをしっかりと渡していけるのが理想でしょう。ぜひ、今回の記事を参考にしつつ、身内に向けた香典返しを検討してもらえれば幸いです。

香典返しをしないのは非常識? 香典返しをしなくてよいケースや地域差とは

香典返しをしないのは非常識? 香典返しをしなくてよいケースや地域差とは

香典返しのルールなどはある程度決まっているかと思いますが、とはいえイマイチ細かい部分が分からなかったりもするはずです。また、引っ越した人なんかはそれぞれの住んでいる場所で全然決まりが違うことに驚いたり困ったりすることもあるでしょう。今回はそんな全国の地域差などに焦点を当てつつ書いていきたいと思います。この記事を読むことで、どんな地域でどんな風習がなされているのかについて詳細を知ることできるようになるでしょう。数分でサクッと読める内容になっているかと思うので、ぜひ見てみてくださいね。

非常識なのか?

まず、香典返しをしないことが非常識に当たるかどうか。という問題です。やっぱり準備をするのもいろいろと大変だったりしますし、誰かがなくなって辛い思いをしている時に香典返しのことを考えるのは、ある意味負担とも思えるはずです。サボりたくなることもあるでしょう。ただ、結論から言うと、これは確実に「非常識」にあたりますから注意が必要です。やはり日本ではお返しをする文化が根強くありますし、多くの人がそのようなやり方で過ごしているのが事実です。お返しするのが「常識」なわけなので、それができないのであれば、当然「非常識」と言われても仕方ないでしょう。

地域差はある?

先ほども書いた通り、基本的には地域差はしっかりとあります。ほとんどのところが香典返しを行っていますが、戦後の食糧が足りない時期などは、そういった冠婚葬祭にお金をかけない取り組みがさかんになったこともありました。やはり自分達の生活が確保できなければ、当然ながら他の人のことを考える余裕だってなくなってしまうでしょう。そんな中で無理に物品を出すのであれば、そもそもやらないほうが良いという選択に至ったわけですね。ある意味非常に賢いと言えるでしょう。そういった時代の背景などが地域によっては生かされていることがあります。それも加味すると、またいろんなものの見方が変わってくるかもしれないですね。

北海道のケース

地域の中でも、まずは北海道のケースを紹介していきたいと思います。北海道については、集合写真や告別式、四十九日などを同じ日に行ってしまうことがあります。これは本州などではほとんど見られないやり方ですので、かなり特徴的とも言えるでしょう。なぜこのようなやり方をするのかと言うと、北海道が広かったり、雪が多くふることから集まるのが難しかったからとも言われています。他の地域であれば、ある程度集まるのが簡単とも思いますが、北海道だとそうもいかないわけですね。 香典に関しても、後から渡すのではなく、基本的には即日返しが原則です。ただ、香典返しが香典とあまりに見合っていない場合には、後から別のものを送ったりすることもあるようですね。

北関東のケース

戦後には「新生活運動」というものが行われましたので、北関東では香典返しの文化がなくなったりしました。その後、人々の生活が段々と回復してくる中で新生活運動がなくなっていったわけですね。ただ、まだ一部の地域ではその文化が残っていることがありますから、しっかりと下調べをしていく必要があります。 また、埼玉県などでは香典の上限額が決まっていることもあり、それぞれ独特の文化が栄えていることもあります。大切なのは、前もってリサーチをしっかりと進めていくことです。

地域ごとののしの違い

また、のしについても地域ごとに大きな違いがあるのが特徴です。のしに書いてある文字で割と一般的なのが「志」かと思いますが、実はそれ以外の言葉を各地域も存在するのです。関西とかだと「満中陰志」などがあり、文字数なども関東と比べると全然違ったりしています。また結び切りの色が関西の方がカラフルだったりもしますから、その辺りはしっかりと間違えないように準備をしなければならないのです。

四十九日ではないケース

基本的には忌明けは四十九日が一般的かと思います。この日程に合わせて香典返しをしたりするわけですね。ただ、地域によっては必ずしも四十九日でないケースも存在します。たとえば先ほどの北海道であれば完全に0日と言えるでしょう。そのほかにも21日に、35日などというようにさまざまな日数が存在しています。基本的にはそういった日数が違う地域は雪国だったりもするので、遠くから来るのが難しかった時代的な名残も大きいわけですね。また、京都などでは数ヶ月以上にまたがるのを避けるために日数を調整しているケースもあります。

受け取らない地域からの香典

香典返しを受け取らない地域の人から、香典をもらうこともあるかと思います。その場合はどうすればいいのか戸惑ってしまいますね。ただ、基本的には新生活運動をしている地域の人などに対して返していく必要はないです。相手の風習に合わせるのは、かなり親切な礼儀でもあるからです。ただ、何もしないのも気がひけると思うので、お礼の連絡くらいはしていけるとベストかもしれないですね。

香典袋の書き方とマナー・基本からペンの選び方まで

香典袋の書き方とマナー・基本からペンの選び方まで

突然の訃報で通夜や葬儀に参列する際、香典を用意しますが、香典袋の正しい書き方やマナーについて知っている方は意外にも少ないかもしれません。香典は、大切な場面で贈るお金や品物の一つであり、その贈り方には特別なマナーやルールがあります。ここでは、香典袋の書き方やマナーについての基本的な知識から、香典を贈る際のペンの選び方までを詳しく解説しています。

会社での香典袋の書き方とマナー

香典は、日本の文化の中で様々な場面で贈られるお金です。特に葬儀や法要の際には、喪家に贈る香典が一般的です。企業で働いている方々は、時には会社関係者、たとえば上司や同僚、またはその家族の方々の葬儀に参列し、香典を贈ることがあります。
香典を渡す際に重要になるのが、会社関係者の葬儀での香典の書き方とマナーです。しかし突然の訃報で、通夜や葬儀に行かなければならないとき、意外と頭を悩ませるのが香典の書き方。香典袋には、表書きや名前、金額の書き方にそれぞれ守るべきマナーがあります。香典を贈る際の書き方や、会社を通じて贈る際のマナーについて、正しい知識を持っていることはビジネス環境においてもとても重要です。
香典袋は一般的に市販されており、簡単に手に入るものですが、「何をどのように書けばよいか理解していない」という方も多いかもしれません。 葬儀は故人との最後の別れであり、また、悲しみが癒えないご遺族にとって配慮が必要な場面です。香典を贈る際に、書き方や包み方、渡し方などのマナーを把握せずに独自の方法で香典を贈ることは、ご遺族に対する十分な配慮ができていないことにつながり、場合によっては恥をかくことにもつながりかねません。葬儀に参列する際には、香典の書き方について基本的なマナーを覚えておくことが大切です。
本記事では、香典の書き方や会社での香典のマナーについて解説し、ビジネスシーンにおける適切な対応方法についてご紹介いたします。。

香典袋の書き方の基本

香典を贈る際には、その書き方に一定の決まりがあります。一般的に香典袋は、通常、水引のついている「外袋(外包み)」とお札を入れるための「中袋(中包み)」の2つの部分から構成されています。中袋にはお金を入れ、それを外袋で包む形となります。しかし、香典袋を用意したものの、「どこに何を書けば良いのか分からない」という方もいるでしょう。香典袋の外袋には、表書きと名前が記載され、香典袋の中袋の表には金額が、裏には住所と名前が書かれます。しかし、表書きや名前、金額などの書き方には、香典独特のルールが存在するため、注意が必要です。故人や遺族に対して失礼にならないよう、正しい香典の書き方を把握しておくことが重要です。
また、香典を贈る際に気になるのが、香典袋の書き方と使用するペンの色と種類です。香典袋は通常、毛筆で記入されますが、場合によってはペンを使用することもあります。急いで香典を用意しなければならない場合や、毛筆が苦手な場合は、ペンを使うことで手軽に対応できます。

香典を贈る際のペンの選び方と書き方

香典袋は、外袋と中袋の2 つの部分から構成されています。外袋には表書きと名前、中袋には金額と住所が書かれます。ただし、書き方には香典ならではのルールがありますので、注意が必要です。特に葬儀での香典袋は、薄墨の筆ペンを使用するのがマナーです。
地域によっては異なることもあるので、もし疑問がある場合は、会社の人や、地域の慣習に詳しい人に相談することもできます。また葬儀で薄墨を用いる理由には、複数の説が存在します。一つは、「急な訃報に涙が硯に落ち、墨が薄まること」や、「墨を磨く時間を惜しんで急いで駆けつけること」が、弔意を示す意味があるとする説が有力です。
ペンの色と種類も香典袋の書き方に影響を与えます。お通夜や告別式で使用する場合は、薄墨の筆ペンで書くのが良いでしょう。一方、四十九日や一周忌などの場合は、濃墨の筆ペンで書きます。中袋にはボールペンやサインペンで書くことが適しています。香典の中袋のサイズは小さいため、ペンで細かく書くと読みやすくなります。香典の中袋は遺族に正確な情報を伝えるためのものなので、読みやすいペンで書くことが重要です。
香典の贈り方は、相手への敬意を示す重要な行為です。正しい書き方とペンの選び方を把握して、心からの哀悼の意を表しましょう。また、ペンの選び方にもいくつかの注意点があります。まず、香典袋に記入する文字は小さくなりがちであるため、細かい文字が書けるペンを選ぶことが重要です。また、ペンのインクがにじまない、滲まないといった特性も重要です。特に、香典の中袋に書く情報は正確で読みやすいことが求められますので、その点にも注意しましょう。また、たとえば京都では、香典の外袋を書く際には薄墨ではなく濃墨を使用するなど、地域ごとに風習やマナーに異なる点があります。事前に確認しておくことが賢明です。

香典袋の書き方のまとめ

香典袋の書き方には、いくつかの注意点があります。まず、香典の外袋と中袋にそれぞれ記入する項目が異なるため、適切な箇所に適切な情報を記入することが重要です。香典の外袋には贈り主の名前や表書きを、香典の中袋には金額や住所を記入します。また、香典袋は故人やご家族に対する哀悼の意を表すものであるため、丁寧な字で書くことが求められます。書体や文字の大きさにも注意しましょう。さらに、地域や慣習によっては、薄墨の使用や書き方についての異なるルールが存在することがありますので、その地域のマナーや慣習に従うことが重要です。

職場で不幸があった際、どこまで贈るべき?

職場で不幸があった際、どこまで贈るべき?

企業に勤めている方であれば、職場関係者の葬儀に参列して香典を贈ることがあります。
その際、職場関係者の方に香典を贈る際のマナーや、いくら贈るべきか悩むことがあります。ここでは、職場関係者の葬儀での香典に関する疑問や不安を解消し、適切な対応ができるよう、職場関係で香典を贈る場合の適切な香典の贈り方や、基本的なマナーについて詳しくご紹介します。職場での香典の贈り方に不安を感じている方は、ぜひご参考にしてください。

職場で香典を渡す範囲はどこまで?

香典とは、通夜や葬儀でかかる突然の出費を助け合う意味があります。供花や線香などの代わりに供えるお金であり、故人との関係や葬儀の種類、法要などによって金額が変わります。一定の相場やマナーが存在するため、厳粛な葬儀の場での粗相や礼儀知らずにならないように、事前に確認しておくことが大切です。
香典を渡す相手や金額に明確な規定はないものの、どこまでの金額の香典を出すのが適切なのか、香典を誰にいくら渡すべきか、などの相場を把握しておくことが必要です。
香典の金額は亡くなった人との関係によって金額が異なりますので、相手との関係性を考慮して香典の金額等を決めることが大切です。とはいえ「どこまでの関係性の人に、どのくらいの金額で誰に贈るべきか」等、香典に明確なルールはないため、悩んでしまうことも多いでしょう。
特に職場で香典を贈る際、どこまでの関係性の人に贈るべきか、悩むことがあります。親しい同僚や上司、部下に対しては、職場での⾧年の信頼関係を示す意味も込めて香典を贈ることが一般的です。同様に、同じ部門やチームメンバーにも哀悼と支援の気持ちを示すために香典を贈ることが適切な場合もあります。
また、従業員の家族に香典を渡す場合もあります。職場で従業員の家族に香典を渡す場合、基本的に、配偶者と一等親まで香典を渡すことが多いです。祖父母や義祖父母は二等親とされますが、同居限定の場合は香典を渡すのが一般的です。一つ屋根の下に暮らす祖父母の場合は香典を渡します。また、同居していても、兄弟姉妹は二等親なので含まれず、香典を渡さないのが一般的です。祖父母や義祖父母であっても、同居していない場合は、兄弟姉妹と同様に、規定の範囲外と見なされ香典を送らないのが一般的です。
祖父母が同居している場合に限るというのは、香典がご遺族に弔意を伝えるためや、葬儀などの経済的負担を金銭的に支援するためのものだからです。同居していれば、財布は別々でも1つの家族として扱われ、その「家」に香典が贈られます。別居している場合は、財布も家も違うので、別々の家族と見なされ香典は規定の範囲外とされるのです。

会社の慶弔規定は、個人的に香典を包むかどうかの判断基準の一つと考えられます。
社員(部下)との関係が良好であれば、個人的に包むことには問題はありません。ただし、部下ごとに異なる対応が取られることは問題視される場合があります。例えば、Aさんの祖母に香典を包んだが、B さんの祖父には包まなかったなどの場合です。意図は良くても、情報は思わぬところで共有されていることを忘れてはいけません。不要なトラブルを避けるためにも、自分なりのルールを決めて香典を渡すようにしましょう。

一方で、職場と直接的な関係のない取引先やビジネス関係者に対しては、香典を贈ることは通常は行われません。しかし、取引先やビジネスパートナーとの⾧年の信頼関係がある場合には、一定の範囲での香典贈呈が適切とされることもあります。最終的には、その状況や職場の文化、個々の関係性を考慮して、香典を渡すなど適切な行動を取ることが重要です。場合によっては、香典を出すかどうかを尋ねることや、職場の指針や上司の意見を求めることが良いでしょう。場合によっては、施主や遺族から「香典は必要ない」という旨を伝えられる場合もあります。香典の辞退は、故人の遺言やご遺族の意向に応じて行います。香典辞退の理由は様々で、故人の遺言に従う場合や、会葬者に負担をかけたくない、通夜や葬式を簡略化したい、香典のお返しをすることが難しいなど、個々の事情があります。その場合は無理に香典を渡す必要はありません。ご遺族の気持ちを尊重し、香典の持参は控えることがマナーとされます。逆に、無理に香典を渡すことはマナー違反となるので、注意が必要です。遺族の意思を尊重して他の方法を検討しましょう。
もしどうしても弔意を示したい場合、香典を渡す代わりにお供え物や供花(きょうか)を送る方法があります。ただし、どちらの場合も、必ず事前にご遺族の了解を得てから送るようにしましょう。これは、無理に香典を送ることでご遺族に負担をかけてしまう可能性があるためです。香典を送る際にお返しは不要である旨を伝えたとしても、ご遺族としてはお返しをすることが一般的です。
したがって、実際にご遺族の了解を得てから、適切なお供え物や供花を送ることが重要です。
自分が遺族側となった際には、香典辞退のタイミングも重要です。参列者がスムーズに準備できるよう、葬儀当日までに通知します。可能であれば、亡くなったことを知らせる段階で一緒に伝えると良いでしょう。電話やメールなど、伝えやすい方法を選んでも問題ありません。
職場で香典を贈る際には、挨拶文や送付タイミングにも注意を払いましょう。職場での香典のマナーや贈り方について理解を深めること、故人やご家族への思いやりを示すことができます。

会社関係者への香典袋の書き方

会社関係者への香典袋の書き方

会社勤めをしていると、同僚や上司、取引先など様々な人との関わりがあります。そして、時には葬儀に参列することもあります。香典を贈る際には、香典袋の正しい書き方など適切なマナーを理解しておくことが重要です。また、宗教や立場によっても書き方が異なります。ここでは、会社関係の人へ香典を贈る際の香典袋の書き方について解説します。

会社の人に渡す香典袋の正しい書き方

会社に勤めていると、会社関係者の葬儀に出席することがあります。会社関係者の葬儀に出席する際に、香典を贈る際の表書きの方法や渡し方について、ご存知でしょうか。香典袋は一般的に市販されており、すぐに手に入るものですが、「香典袋にどのように書いたらよいか分からない」という方も多いでしょう。
葬儀は故人との最後の別れであり、悲しみが癒えないご遺族に対しても配慮が必要です。
会社で香典袋を書く際にも、書き方や包み方、渡し方など香典にはマナーがあります。それを知らずに自己流で香典を贈ると、ご遺族への配慮が足りず、恥をかく可能性もあります。葬儀に参列する際は、香典渡す際の基本的なマナーを心に留めておきましょう。
今回は会社で香典袋を書く際の書き方に焦点を当てて、詳しく紹介していきます。

会社で用意する香典袋の表書きの書き方

会社で香典袋を書く際に、先方の宗派について気になることがあります。キリスト教か神道かを葬儀の案内の文章で確認できる場合もありますが、会社での関係性において事前に仏教の宗派まで把握できるケースはほとんどありません。必ずしも宗派に合わせた香典袋の表書きを用意する必要はありませんが、各宗教や宗派における香典袋の書き方のポイントを押さえて香典を渡すことが重要です。
香典袋はどの宗派でも必要になるため、日頃から香典袋の書き方を覚えておくと安心です。以下では、香典袋の書き方についていくつかの宗派を取り上げてご紹介します。具体的な香典袋の書き方について、順を追って見ていきましょう。

仏式の場合の香典袋の書き方

葬儀や告別式に用いられる香典袋には、「御香料」「御香典」「御霊前」などの表書きが一般的に使われます。また、仏教の中で(浄土真宗を除く)は、人が亡くなってから四十九日後に成仏するという考え方があります。そのため、四十九日以降の法要に持ち寄る香典袋には「御仏前」の表書きの香典袋が適切です。
ただし、浄土真宗では、人が亡くなってからすぐに仏様になると考えられているため、葬儀前でも「御仏前」の表書きの香典袋が用いられます。香典袋の外袋には、白い無地のものか、蓮の絵が描かれた香典袋を選ぶのが一般的です。水引は、銀色または黒白の結び切りを使います。

神式の場合の香典袋の書き方

葬儀の際に持ち寄る香典には「御霊前」「御榊料」「御玉串料」の表書きの香典袋が用いられます。故人が神になるとされる五十日祭以降の式年祭では「御神前」の表書きの香典袋を使用しましょう。神式の場合、白無地の外袋の香典袋を使います。仏教と縁の深い蓮の花が描かれた外袋の香典袋は神式ではマナー違反です。水引は白、もしくは銀の結び切りが用いられた香典袋を用意しましょう。

キリスト教式の香典袋の書き方

キリスト教式の表書きは、一般的にはカトリックとプロテスタントの2つのタイプに分かれます。カトリックの場合は、「御花料」「献花料」のほか、カトリック独特の「御ミサ料」の表書きの香典袋が使われます。プロテスタントでは、「御花料」「献花料」の他に、プロテスタント独自の「忌慰料(きいりょう)」と呼ばれる表書きの香典袋が用いられます。香典袋の外袋に関しては、カトリック・プロテスタントともに、白無地のものや十字架の絵柄が入った香典袋、または白百合の絵柄が入った香典袋が使用されます。キリスト教では、水引の付いた香典袋は使用しません。

宗派が分からない場合の香典袋の書き方

一般的には、「御霊前」は宗教や宗派を問わず使用できる表書きとされていますが、もし葬家が浄土真宗やプロテスタントであった場合、この香典袋の表書きは適切ではありません。そのため、宗教や宗派が分からない場合は、お香を供えるという意味を持つ「御香料」「御香資」「御香奠」の表書きの香典袋を用いるのが最も確実な方法です。
香典袋には、白無地に黒白の水引が付いたものを選ぶことが良いでしょう。また、参列する葬儀に合わせた香典袋を用意することが最も礼儀正しい対応とされています。そのため、できれば遺族から訃報を受けた際に、宗教や宗派についても確認しておくと良いでしょう。

個人で香典を出す際の香典袋の書き方

個人で香典を渡す場合、香典袋の外袋の中央、水引の真下に自分のフルネームを書きます。この際、香典を出した人が明確に分かるように、香典袋にフルネームで書くことが重要です。故人と仕事上の関わりがある場合は、名前の右側に所属する会社名も一緒に書くことで、遺族に故人との関係を伝えやすくなります。

会社を代表して香典を出す際の香典袋の書き方

会社全体から香典を贈る場合、一般的には会社の社⾧の名前で香典を用意することが一般的です。社⾧の名前が中央に配置されるように注意して「代表取締役〇〇〇」と香典袋に書きましょう。会社名は社⾧の名前の右側に、会社の社⾧の名前より小さく「株式会社△△△」と香典袋に書きます。

上司の代理で香典を出す際の香典袋の書き方

会社の上司の代理として葬儀に参列する場合、香典袋の表書きは下半分の右側に「会社名」、「部署・役職名」を記入し、その下に会社の上司の名前を書きます。名前の下には、「代」と書き添えてください。受付で記入する芳名帳には、「上司のお名前+代」と記入します。会社の上司から名刺を預かっている場合は、名刺の右上に「弔」と書き、名刺の下部分に「上司に代わり参列させていただきました。〇〇〇〇」と書き添えます。この名刺を香典とともに受付に渡してください。

香典の中袋の正しい書き方は?

香典の中袋の正しい書き方は?

葬儀に参列する際の香典袋の正しい書き方を把握している方は、案外少ないという話もあります。特に中袋の書き方は他人のものを見る機会があまりないので、中袋の書き方に自信がない方も多いのではないでしょうか。この記事では、正しい香典の中袋の書き方について紹介します。

香典の中袋の書き方

香典の中袋とは、2 枚の香典袋の内側にある袋を指し、外袋、中袋とではそれぞれの書き方が異なります。葬儀などの際にお香典として持参する場合、「文字を薄墨にした方がよいか」「水引は上下のどちらを向くべきか」といった点を気にかける方も多くいますが、意外と見落としがちなのは、香典袋の中袋に記入する内容です。香典袋の書き方は何となく覚えているけれど、本当に正しく香典袋が書けているか不安に感じる方もいるでしょう。正しい香典袋の書き方を確認しないまま、間違った書き方や、読みにくい字で書いてしまうと、遺族に対しても失礼な行為となります。ですので、あらかじめ香典袋の記入内容やマナーについて心得ておくことが重要です。
基本的に香典の中袋には氏名や住所、包まれた金額を書きますが、一般的な書類と違い香典の中袋には決まった書き方があります。事前に正しい香典袋の書き方を確認しておきましょう。会社で香典を出す際、香典のマナーを守って渡すのは、ビジネスの上でも大切なことです。ここでは会社で香典を出す際の香典袋の中袋の書き方について詳しく説明します。

香典の中袋とは?

香典袋の中袋とは、通常2枚重ねになっている香典袋の内側の袋のことを指します。形状は一般的な封筒の形をしており、遺族に香典として渡す現金を中袋に入れます。ただし、すべての香典袋に中袋が付いているわけではなく、コンビニや100円ショップなどで販売されている安価な香典袋には中袋が付いていない場合もあります。
通常、手紙や資料を送る際には、封筒の表面に宛名を記載し、裏面に自分の情報を書きますが、香典袋の中袋の書き方はまったく異なります。基本的には「名前」「住所」「金額」の3 つの項目を中心に、香典袋独特の形式で記入する必要があります。

香典袋の中袋に書く内容

香典袋の外袋には、「御霊前」や「御仏前」と書かれた下部分に名前を記入しますが、香典袋の内袋にも同じように名前を書く必要があります。なぜなら、香典の合計金額を確認する際には、各袋を取り外して香典の中身を確認することになるため、もし別々にされてしまった場合、誰からの香典なのか判断がつかなくなってしまうからです。
香典袋の中袋に名前を記入する際は、封筒の裏面の左下にフルネームを記入します。複数人で香典を持参する場合は、その人数分の名前や団体名を香典袋にしっかりと記入しましょう。住所の記載については、必要性を疑問視される方もいるかもしれませんが、例えばお葬式後に家族から別途返礼品が送られる場合などに香典返しを送る際に利用されることがありますので、できるだけ香典袋には住所を記載するようにしましょう。
香典袋の中袋に住所を書く場所は、名前と同様に封筒裏面の左下部分ですので、そのまま縦書きで記入します。郵便番号やマンション名などの細かい情報も、しっかりと書き添えておくとより配慮が行き届いた印象を与えます。
香典袋の中袋に金額を記入する際のポイントは、できるだけ「大字(旧字体の漢数字)」を使用することです。
香典袋の中袋に金額を書く際の数字は、たとえば10,000円なら「金壱万圓」、30,000円なら「金参万圓」といったように、「旧漢数字」を使って「縦書き」で表記します。また、金額の冒頭には「金」を付け、「金●●圓」という形で記入します。
大字の香典袋の金額の表記例を以下に示します。
旧漢数字を使った、香典袋の金額の書き方の例
3,000円…参仟圓
5,000円…伍仟圓
7,000円…七仟圓
10,000円…壱萬圓
30,000円…参萬圓
50,000円…伍萬圓
70,000円…七萬圓
100,000円…拾萬圓
・・・など
また、香典袋の中袋には横書き用の金額の記入スペースがあらかじめ設けられている場合もありますので、お使いの香典袋に指定された書式に従って記入してください。
香典袋の種類によっては横書きタイプの香典袋もあります。その場合は算用数字などで書くこともできますが、縦書きの香典袋の場合は旧字体の漢数字を使用します。ただし、香典袋に横書きの記入欄がある場合は、算用数字(アラビア数字)を使って香典袋に書いても問題ありません。
香典袋の金額の欄が縦書きか横書きかによって書き方が異なるので、購入前に確認しておくと安心です。
香典袋の外袋には、中袋が付いていない1 枚だけのタイプもあります。このような香典袋を使用すること自体に問題はありませんが、香典袋の中袋に書かれるべき「名前」「住所」「金額」という3 つの項目を見逃さないように注意しましょう。
香典袋が外袋のみの場合、表面にはフルネームで名前を記載し、住所は香典袋の裏側に書きます。具体的には、香典袋の左下に住所を記入し、その左に金額を書きます。金額は漢数字ではなく、大字で表記します。
香典袋の中袋がある場合は、名前を住所の左側に記入しますが、香典袋の中袋がない場合は、名前は香典袋の表側にのみ記入します。香典袋の中袋の有無によって、同じ項目でも記入する場所が異なるので、香典袋を書く際には注意が必要です。
地域によっては、香典袋に中袋が使われるかどうか、その地域の習慣によって異なります。香典袋の中袋を使うことが失礼だとされる地域もあれば、逆に香典袋の中袋が必要だとされる地域もあります。一部の地域では、香典袋と中袋で二重になることで、香典袋の中袋を使うと不運が重なると信じられています。そのため、地域の慣習に従って適切な香典袋を選ぶことが重要です。
地域や会社の慣習を知るためには、近隣の人々や会社の人に尋ねることが一番です。しかし、情報を得るのが難しい場合は、葬儀に詳しい業者に相談するのも良い方法です。

法人で香典を出す際のマナー

法人で香典を出す際のマナー

法人が葬儀や法要において香典を出す際には、正しいマナーや適切な手順を守ることが求められます。故人やご家族への哀悼の意を示すとともに、法人としての品位を保つためにも、香典の贈り方には注意が必要です。この記事では、法人が香典を出す際の注意点やマナーについて詳しく解説します。法人名を明確にする方法や適切な金額の決め方など、参考になる情報が満載です。ご一読いただき、香典の贈り方について正しく理解してください。

会社関係、法人として香典と社葬について

葬儀や葬式について調べている中で、香典の相場や適切な用意方法に戸惑っている方もいるのではないかと思います。特に、故人が法人、会社関係の方である場合は、正しい判断をするためにポイントを押さえることが重要です。
親族や友人の場合とは異なる考え方が必要であり、香典を個人として出すのか法人として出すのかという視点も考慮する必要があります。この記事では、故人が会社関係の場合の香典の相場や名前の書き方、社内で不幸があった際の社葬について解説します。

法人の場合の香典の渡し方とマナー

会社関係の方への香典の相場は、その人の役職によって異なることを覚えておく必要があります。ここでは、香典を用意する際に留意すべきお金に関するマナーを紹介します。これらの配慮は些細に思えるかもしれませんが、重要なマナーですので、十分に注意しましょう。まず、香典に使うお札は新札でないようにしましょう。もし新札しかない場合は、折り目をつけてから持参しましょう。新札を持参することは、予め用意していたと受け取られる可能性があり、遺族に失礼にあたることがあります。
また、複数のお札を香典袋に入れる場合は、向きを揃えるようにしましょう。つまり、お札の裏側が香典袋の表側に来るように入れます。これは、遺族が集計をする際に手間を省くための配慮です。もし香典袋に中袋がある場合は、中袋にお札を入れます。中袋の場合も同様に、お札の裏側が表側になるようにします。中袋がない場合は、直接お札を入れます。覚えておくべき基本は「4(死)」や「9(苦)」といった数字を避けることです。香典の額が相場の範囲内であっても、これらの数字を含む金額は避けるようにしましょう。この基本的な数字の避け方を踏まえつつ、役職によって異なる香典の相場と香典袋の書き方についてご紹介します。

上司に香典を出す場合

上司の場合、故人が自分の上司であった場合、香典の相場は5,000円から1万円程度ですが、これは出す人の年齢によって変動します。直属の上司であるか、あるいはどれだけお世話になったかという観点でも金額は異なります。
同僚の年齢層が多様である場合、ひと回り上の年齢の先輩よりも金額を少なくするような配慮が求められます。部下にあたる社員の人数が2 桁になるほど多い場合は、香典を部署全体で出す場合もあります。この場合連名で出すケースが多いです。金額は一人500円ずつや1,000円ずつ平等に出す形が一般的です。上司に香典を贈る場合、"〇〇有志" という表記を香典袋の中央に書き、右側に会社名を書きます。

部下に香典を出す場合

もし故人が自分の部下であった場合、香典の相場は3,000円から1万円程度ですが、これは出す人の年齢によって異なります。このようなケースでは、同僚の場合とは異なり、香典を出す立場が変わります。時には、社⾧と共に同僚の代表として香典を贈ることもあります。ただし、社⾧よりも大きな金額を包むことは避けるようにしましょう。故人との関係や遺族の負担を考慮し、大きすぎない金額であれば1 万円以上を包んでも問題ありません。また、部下や同僚の家族の葬儀に参列する場合もありますが、その際の香典の相場は3,000円から1万円程度となります。

会社OB に香典を出す場合

元社⾧や本会⾧などの会社OBであった場合、香典の相場は5,000円から1万円程度ですが、これは故人との関係性によって変動します。
葬儀に参列する際には、同僚と金額を合わせるか、あるいはより立場の近い人の金額を上回らないように配慮することが重要です。香典は悼むための贈り物であり、あまりにも大きな金額を包むと逆に失礼になります。夫婦連名で贈る場合は1万円程度が相場です。

社⾧に香典を出す場合

故人が社⾧であった場合、香典の相場は5,000円から1万円程度ですが、これは出す人の年齢によって異なります。社員が10名未満の会社や、社⾧と日常的に顔を合わせるような職場であれば、個人で香典を出すこともあります。
一定の規模の会社では、通常は役員などがまとめて香典を出すことが一般的です。役員など代表者が連名で香典を出す場合には、個人で香典を出さないように注意が必要です。これは社内トラブルの原因となり、また香典を2度渡すことはマナー違反とされます。
また、故人が社⾧であった場合、社葬を行うこともあります。

社葬について

「社葬」とは、企業が主体となって行う葬儀を指します。会社の創業者や社⾧、会⾧など、企業の設立や発展に大きく貢献した故人を偲び、その功績を讃え、感謝とともに弔意を表す場として行われます。
この際、取引先や株主なども参列するため、規模の大きなものとなることがあります。一方で、ご遺族は事前に個別で「密葬」を行い、故人との別れを温かく送ります。ご遺族と企業が共同で行う葬儀は「合同葬」と呼ばれ、葬儀費用は企業が負担し、損金計上が可能なため企業にとってメリットがあります。また、従業員が葬儀の準備をすることで、従業員間の結束が強まる効果が期待できるほか、事業承継を周囲に知らせる役割も担います。

社員はどうすればいい?

社葬や合同葬は、通常業務時間内に行われるため、一般的には企業役員や葬儀の進行を補助する係員のみが参加します。したがって、一般社員としては特に何もする必要はありません。ただし、企業によっては全員参加を求める場合もありますので、葬儀に参列する際には喪服や黒ネクタイ、黒靴下、黒靴などを準備しておくことが無難です。また、焼香のマナーなども事前に確認しておきましょう。

社葬での社員の手伝い

会社役員や代表者、社⾧の場合は、社葬が行われることがありますが、一般の社員でも業務中に事故や病気などで亡くなった場合には社葬が行われることがあります。社葬が行われる場合、通常は4〜5 人程度の社員が手伝いに参加することが一般的です。社員が手伝う内容は、通夜や告別式の会場までの案内や、香典の受け取り、芳名帳に記帳してもらうなど受付の手伝いなどです。

取引先から訃報受けた時の対応

取引先から訃報受けた時の対応

社会人になると、取引先など関係者の訃報を受ける機会も増えます。お世話になった方との別れを心から惜しむ気持ちがあっても、一般的なマナーに反する行動は相手からの信頼を損なう可能性があります。この記事では、取引先から訃報を受けた際の適切な対応や、役職ごとの香典の相場について解説します。

取引先関係者の弔事における香典の適切な金額とマナー

香典が求められるのは、個人的なイベントだけでなく、ビジネス関係の場合もあります。
取引先やビジネスパートナーの葬儀や慶弔事に参列する際に、香典を送ることや、社会人になると、突然の訃報を取引先から受けることがあります。その際には、故人との別れを惜しむ一方で、思わぬ間違った対応をしてしまうと、ご遺族や取引先からの信頼を失う可能性もあります。今回は、社会人として必要な訃報を受けた際の適切な対処法や、弔電や香典の作法についてご紹介します。

訃報の連絡が入ったら

訃報の通知は一般的に故人のご家族から電話やメールで受け取ります。この場合、まずはお悔やみの言葉を伝えることが一般的です。
訃報を受けた場合、まずは上司に相談してください。仕事上の関係で受け取った訃報には、会社としての適切な対応が求められます。親しい関係であっても、個人の裁量で対応を決めず、まずは上司や担当者に訃報を伝えましょう。

また、葬儀のマナーや形式は故人の宗教や宗派・思想によって異なるため、「相手が所属する宗派」と、「供物(くもつ)・供花(きょうか/くげ)」について確認します。また、葬式に参列できず弔電を送ることになった場合は、喪主の名前や送り先の住所が必要になるため、あらかじめ確認しておきましょう。なお、故人の身内や友人が少人数でお別れをする「家族葬」も年々増えていると言われています。訃報を受けた際に家族葬であるかどうかを尋ねられた場合は、遺族からの参列願いがないようでしたら参列や弔問は控えましょう。弔電や香典は、事前にお断りされていなければ、会社の代表者名義で香典を送ることは問題ないと言われていますので、上司に対応を確認しましょう。

弔電を送るタイミングはいつ?

通夜や葬儀に参列できない場合、お悔やみの気持ちを伝えるために弔電を送ります。葬儀の日程が確定したら、すぐに手配をします。弔電はNTT、郵便局、インターネットを通じて申し込むことができます。通夜や告別式の前日までに弔電が届くよう手配するのが一般的ですが、間に合わない場合は、弔電ではなくお悔やみ状を送ることが望ましいとされています。
弔電の内容は、悲しみを表す言葉やご遺族への励ましの気持ちを込めます。個性よりも、丁寧な定型文が失礼にならないでしょう。また、直接的な死を示す言葉や不幸が積み重なるような表現、故人の苦しみを思わせる言葉などの忌み言葉は避けます。
弔電の差出人は、会社名でも個人名でもかまいませんが、個人名で送る場合は役員以上にするのがマナーです。

取引先関係者への香典の金額

取引先関係者の弔事で香典を包む際は、金額だけでなく相手の状況も考慮し、適切なタイミングを見極めることが重要です。社外関係者には様々な人がいますが、ここでは「取引先の社⾧へ香典を送る場合」「取引先社⾧の親族へ香典を送る場合」「取引先の担当者へ香典を送る場合」「取引銀行の支店⾧・担当者へ香典を送る場合」「同業他社の社⾧へ香典を送る場合」の逝去に際しての香典の金額を紹介します。
取引先の社⾧へ香典を送る場合は、他の社外関係者よりも特別扱いされ、一般的には3万円から5万円が香典の目安とされます。親交が深くない場合は1万円でも良いかもしれません。また、偶数の金額はあまり使われず、2万円という金額は稀なケースです。

取引先の社⾧以外の関係者は、一般的に1万円が目安ですが、同業他社の社⾧へ香典を送る場合はやや高めになり、親交の度合いによっては3万円になることもあります。
また、葬儀には香典に加えて花輪などを供える場合もあります。この場合、一般的には1万5,000円前後が香典目安です。地域や葬儀社によって異なりますが、花輪の一般的な価格に合わせて設定されていると考えられます。

取引先の社葬の手伝い

取引先の方が亡くなった場合、社葬の手伝いに行くことがあります。
もしも手伝いに行くことになった場合、取引先の葬儀で手助けすることは緊張しますが、役割を果たすことで関係が改善され、自社にとって好ましい結果につながります。
したがって、重要な取引先で不幸があった場合、葬儀の手助けを提案することもあります。その際は、無理強いせずにさりげなく申し出るようにします。
また、取引先や関係者から手助けの依頼を受けることもあります。その場合、特別な事情がない限り引き受けることが良いでしょう。取引先の葬儀で手助けすることで、先述のように関係が改善されるだけでなく、自身の慶弔のスキル向上にも繋がります。
また、取引先の社葬の手伝いを依頼された場合、喪家の一員であるという認識を持つことが大切です。これは、葬儀に参列する人々が、たとえば受付で見かけた人を故人の親族だと誤解しやすいためです。そのため、葬儀の手伝いをする際には、周囲の人々との談笑を避け、常に厳粛な態度を保つことが大切です。手伝いである以上、目立ちすぎず、控えめでさりげない振る舞いを心がけることが必要です。
さらに、取引先などの葬儀の手伝いにおいて過度な自己主張をすることは、問題を引き起こす可能性があるため、控えめな態度を心がけるようにしましょう。

同僚への香典贈りの基準とポイント

同僚への香典贈りの基準とポイント

同じ会社で働く同僚に訃報があった際、対応や香典の金額について悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。故人やそのご家族に対する敬意を示すとともに、適切な金額を贈ることが求められますが、その基準やポイントについてご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。そこでここでは、同僚の訃報に際して香典の金額を包む際の目安や考慮すべきポイントについて、詳しく解説しています。悩んでいる方々のお役に立てるよう、是非ご一読ください。

職場の同僚が亡くなった場合の香典の金額と基本マナー

職場の同僚や上司、部下の親が亡くなった際には、業務の引き継ぎだけでなく、通夜や葬儀への参列や香典の包み方なども検討する必要があります。
職場には一定のルールが存在することもありますが、特に規定がない場合や、家族葬など、職場の同僚が亡くなった場合の香典の金額と基本マナーをご紹介いたします。

職場の同僚の訃報を受けたら

社会人になると、職場で働く中で同僚が亡くなることもあります。このような場合、通常は会社の規則に従って葬儀や告別式への参列の可否や香典の金額について決めます。同僚と親しい関係であれば参列することもありますが、それ以外の場合は通常は指示がない限り参列しません。同僚の訃報を受けたら、上司に報告し、適切な対応を確認しましょう。
もし故人やその家族に個人的なつながりがあり、参列したい場合は、その旨を上司に伝えることで参列を許可してもらうことができます。

職場の同僚の告別式の手伝い

同僚が亡くなった場合、告別式への参列や手伝いを依頼されることもあります。会社から通夜や告別式の手伝いの申し出がある場合は、人事部や上司を通じて各部署から協力を求められることがあります。依頼があれば、その名誉ある任務を喜んで引き受けることが一般的です。告別式の手伝いには、「受付」「会計」「案内」「誘導係」などの役割があります。
受付では参列者の登録と香典の受け取りを行い、受け取った香典は会計係に引き渡されます。会計係は香典を開封し、氏名と金額を記録し、現金を管理する責任があります。案内係は会場への道案内を行い、誘導係は会場周辺で「○○家告別式」などの案内看板を持ち、参列者が迷わないように案内します。

同僚が亡くなった場合の参列マナーについて

職場の同僚の告別式に参列する際には、特に礼儀作法に気を配る必要があります。告別式は火葬場のスケジュールに合わせて行われるため、決まった時刻に厳密に始まります。地域によっては前火葬を行う場合もありますが、どちらの場合でも遅刻しないように時間に余裕を持って会場に到着しましょう。
告別式では準喪服が適切なマナーです。職場関係で手伝いを依頼された場合、黒のビジネススーツでも良いと思われがちですが、特別な指示がない限り、必ず準喪服を着用してください。男性は黒のスーツに黒のネクタイ、女性はワンピースやツーピースタイプの準喪服を着用します。アクセサリーはパールの一連ネックレスと結婚指輪以外は身につけません。日常使いのピアスやネックレスなどをうっかり外し忘れないように注意してください。

職場の同僚に香典を出す場合

故人が職場の同僚であった場合、香典の相場は3,000円から1万円程度です。ただし、この金額は出す人の年齢や立場によって異なります。親しい関係であれば、多めに包むこともありますが、同僚全体の足並みを揃えることが大切です。また、故人の家族が友人関係を知らない場合もありますので、同僚と同額が基本と考えるべきです。
さらに、複数の同僚でお金を出し合って連名で香典を贈る場合もあります。この場合、合計金額は1万円から3万円が相場です。ただし、金額の調整や合意が必要であり、円滑なコミュニケーションが求められます。香典の金額や贈り方は故人との関係性や同僚グループの慣習によって異なるため、連名で香典を出す者同士で話し合い、香典袋の書き方や金額等決めるようにしましょう。

職場の同僚に香典を渡す前に知っておきたい注意点

香典を包む際に知っておきたい注意事項はたくさんあります。冠婚葬祭では作法や縁起担ぎが重要視されるため、失礼のないように事前にマナーを把握しておくことが大切です。
こちらでは、香典を包む際のマナーについてご紹介します。

香典の金額が少なかった場合の対処法について

訃報は突然知らされることが多く、相場を調べる時間がない場合もあります。そのような場合、後で包んだ額が相場より少ないことに気付くこともあります。
しかし、金額が少なかったとしても、後から追加で香典を出すのは作法に反する行為とされます。香典を二度出すことは不幸の重なりと考えられ、失礼に当たります。また、後日現金を渡すことで香典返しの負担を増やすことになるかもしれません。
香典の相場はありますが、最終的に香典は送る側の気持ちが重要です。喪主としては、相場からかけ離れた香典の額であっても気にしない人もいます。気になる場合は、後日の法要で菓子折りや供花などでお供えするのが良いでしょう。
また、香典を包む額にも注意が必要です。偶数は縁が切れる数字とされており、避けるべきです。1万円、3万円、5万円など、奇数で香典を包むようにしましょう。4と9も避けられる数字であるため、適切な香典の額を慎重に選びましょう。

職場の同僚がなくなった際の注意点まとめ

職場の人が亡くなった場合や上司の家族などが亡くなった場合、告別式への参列は基本的に会社の判断に委ねられます。顔見知りの同僚が亡くなった場合でも、部内で選ばれた代表者のみが参列することもありますし、何人かで交代で焼香させてもらう場合もあります。個人で判断せずに、必ず上司の指示を仰ぎましょう。職場の人の家族のように直接的に関係がない知り合いが亡くなった場合でも、必要があれば手伝いを頼まれることもあります。場合によっては重要な役割を任されることもあるため、業務の一環と考えてしっかり役目を果たしましょう。会社から指示がなかった場合でも、個人的にお世話になった人が亡くなった場合は、上司に申し出た上で通夜や告別式に参列させてもらうことをおすすめします。

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